アラキドン酸が不足するとどうなる?

子どもの発達障害に役立つアラキドン酸

人間には、必ず摂らなければならない脂肪酸というものがあります。それを必須脂肪酸と言いますが、これは体の中で作られないため、外部から補う必要があります。

この必須脂肪酸のひとつにアラキドン酸があります。これは、脳や神経の発達を促す作用があります。胎児のうちから摂取することで、順調に大きくなり、低体重児で出生するのを防ぐことができます。

アラキドン酸は母乳にも含まれています。乳児が摂取すると、心と身体の発達を促します。精神を成長させ、言語能力が育ちます。身体も大きくなります。背が伸びたり体重も増加します。記憶力も良くなります。脳神経に働きかけるため、集中力や学習能力も身に付きます。また、こういった総合的な働きかけによりコミュニケーション能力もアップします。

発達障害の子どもの中には、自閉症やアスペルガー症候群の特徴を持った子どもがいます。他者に興味がなかったり、場の空気が読めなかったりして、周囲の友達と馴染めなかったり社会性が未発達であったりします。アラキドン酸は、こういった症状にも効力を発揮します。多動性の子どもにも有効です。授業中、席に座っていられず教室を出てしまう子にアラキドン酸の薬を飲ませたところ、落ち着いて過ごせるようになったという例があります。

発達障害は、先天性の脳障害である可能性が濃厚なので、アラキドン酸を摂取することで完治できるかというと、そうとは言い切れません。しかし、現在よりも症状が緩和するのであれば、摂取しない手はないでしょう。