アラキドン酸が不足するとどうなる?

アラキドン酸で生活習慣病になる?

アラキドン酸とは、肉や魚、卵などに多く含まれています。よく耳にするDHAと同じように不飽和脂肪酸で、脳や肝臓、皮膚などの重要な成分となるものです。人間の体内だけでは作りだすことができないものですから、年齢とともに減少傾向があり、積極的に摂取していきたい栄養分なのです。免疫力の向上や脳神経の発達にも貢献するとされているので不足しないように注意する必要がありますね。

最近、ご高齢でも元気に日々の生活を楽しんでいらっしゃる方が多くなってきました。その方たちの食事をみていると、肉類を多く食べていらっしゃると驚くことがあります。若い人と同じくらいの量の肉や魚を食べていらっしゃる方もお見かけします。アラキドン酸が肉や魚、卵に多く含まれていることを考えると、十分なアラキドン酸を摂取できているから元気な毎日につながっているのではないでしょうか。

ここで気になるのが生活習慣病なのです。いくらアラキドン酸がとれるからといって、もりもり肉や魚、卵などばかり食べていては内臓脂肪が増加して生活習慣病のリスクが高くなってしまいます。

一方で、アラキドン酸は細胞膜に存在しているため、体中のすみずみまでかけめぐり、血圧のコントロールにも役に立っているという研究報告もあがっています。生活習慣病の予防という側面からも評価されているのです。それぞれの年齢にふさわしいバランスのよい食事を心がけてアラキドン酸を摂取して健康に暮らしていきたいですね。